合同会社えがお相続サポート代表の 勝裕 彰(かつひろ あきら)です。
相続の仕事をしていると、
「遺言書を書いた方がいいですか?」
「財産はどう分けたらいいの?」
「相続税はどれくらいかかりますか?」
そんなご相談をよくいただきます。
もちろん、どれも大切なことです。
でも、私がそれ以上に大切だと感じるのは、元気なうちに、家族がどんな関係をつくっているかということです。
今日は、そんなことを感じさせてくれた、私と母の話です。
毎週一枚、感謝を伝える葉書
富山市中央倫理法人会の会長を務めていた時、毎週のセミナーに参加してくださった方へ、手書きのお礼葉書を書いていました。
その葉書には、母が描いた絵を添えました。母の絵に、私がお礼の言葉を添える。
いつしか、それが親子の「コラボ葉書」になっていました。
「新しいの描いたよ」
「この絵、いいね」
そんな何気ないLINEのやり取りも楽しかったな。
葉書を書くことは、参加者へ感謝を伝えるだけでなく、母と私をつないでくれる時間にもなっていたのだと思います。

74週続いた親子のコラボ葉書
この葉書は、会長を務めていた期間中、74週にわたって続きました。
74枚の葉書には、その時々の感謝だけでなく、母と私の時間も残っています。
積み重ねてみると、私にとって大切な宝物になりました。

相続のために始めたわけではありません
もちろん、相続対策として始めたわけではありません。
ただ、目の前の人に感謝を伝えようと思った時、そこに母も加わってくれた。
それだけのこと。
でも、こうした日常の積み重ねこそが、大切なのではないかと思います。
相続が始まる前に、家族にできること
相続というと、「財産をどうするか」という話になりがち。
しかし、相続が発生するまでに、家族には何十年という時間があります。
普段から話ができているか。
「ありがとう」と言えているか。
お互いの想いを知っているか。
こうした関係は、相続が起きてからでは作れません。
だからこそ、相続の準備は、元気なうちから始まっているのだと思います。
財産だけではなく「心」も次の世代へ
遺言書や相続税対策も大切です。
でも、その土台にあるのは家族の関係。
一緒にご飯を食べる。
電話をする。
昔の話を聞く。
「ありがとう」と伝える。
そんな小さな積み重ねが、家族のつながりを育てます。
相続とは、財産だけでなく、
親の想い。
家族への感謝。
一緒に過ごした時間。
そして、家族のつながり。
そうした目には見えないものも、次の世代へ受け継いでいく。
私は、それを「心の相続」と考えています。
母の絵と、私の言葉。
74週続いたコラボ葉書は、私に「心の相続は、生前から始まっている」ということを教えてくれました。
心の相続は、相続が起きた時に始まるのではない。元気な今、この瞬間から始まっている。



