インプットで見えてくる相続コンサルタントの役割とは

勝裕 彰
勝裕 彰
初めまして。

合同会社えがお相続サポート代表の 勝裕 彰(かつひろ あきら)です。

第23回相続関連事業者向け勉強会

相続トータルサポート富山主催の勉強会、今回は当会の田仲聡司法書士が講師役を務めました。

テーマは

「民法・不動産登記法等の一部改正と相続土地国庫帰属法について」

パワーポイント資料49枚、補助資料8枚の膨大な内容を、田仲司法書士が掻い摘んで講義してくれました。

法律の見直しの背景を学んだのでちょっとだけ触れますね。

顕在化する所有者不明土地問題

現在、日本には所有者不明の土地が全国土の22%あるそうです。(九州全土に相当)

この発生原因の66%が、実に「相続登記(相続による名義変更)の未了」によるものとのこと。

所有者不明で困ったのが、東日本大震災の時だった。

復興で街を再整備するにあたり、その土地の所有者が分からない。大変だったそうです。。。

この問題を解決すべく

●登記がされるようにするための制度(例 相続登記の義務化)

●土地を手放すための制度(相続土地国庫帰属制度)

●土地利用に関する民法ルールの見直し

が成立しました。

令和5年4月から段階的に施行されます。

自分の果たすべき役割は・・・

受講しながら、相続コンサルタントとしての役割を考えていました。

思い至った結論が「相続コンサルタントの役割は、これらの内容を詳しく知識として習得することではない」ということでした。

僕の役割は

●問題の背景を知っておく

●この法の施行によりクライアントのどんな問題が解決できるのかを理解しておく

●具体的なサポートの際、専門家とのスムーズな連携を取り進めていくこと

●相続発生前から将来を見据えた準備が必要なことを伝えていく

あらためてここだと認識できました。

相続トータルサポート富山について

四半期ごとに開催している勉強会。
今回が第23回、ということで6年目に突入。

ここまで続けてこられたのは
「富山の相続シーンで困る人を一人でも減らしたい」

というメンバー&参加される相続関連事業者の皆様の想いにブレがないからだと思います。

相続発生前後のサポートが必要になった時に我々を見つけてもらえるよう、これからも活動を継続していきます。

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富山の相続を笑顔にする専門家集団・相続トータルサポート富山では、富山の相続の現場で役立つ勉強会を毎年4回のペースで定期的に開催しています。
◆相続トータルサポート富山◆
川口宗治:相続診断士事務所ライブリッジ代表/とやま相続・終活連絡協議会 代表
久郷厳 :久郷厳行政書士事務所 代表
猿田淳子:猿田淳子税理士事務所 代表
田仲聡 :田仲司法書士法務事務所 代表
本田隆慎:弁護士法人本田総合法律事務所 所長
高野裕史:有限会社高野不動産 代表 不動産コンサルティングマスター
西嶋昭弘:株式会社バイキング 代表 富山の遺品整理・生前整理の第一人者
勝裕 彰:合同会社えがお相続サポート代表/事務局長

この記事を書いた人

勝裕彰

富山の相続シーンが、より温かいものになりますよう、
相続コンサルタントとして、えがお相続のサポート役を担っていきます。