こちらから相続対策のサポートをお断りしたケース

勝裕 彰
勝裕 彰
初めまして。

合同会社えがお相続サポート代表の 勝裕 彰(かつひろ あきら)です。

遺言書を書きたいんですが(書かせたいんですが)

その親子(母親と次男)が来店されたのは昨年末のことでした。

小一時間ヒアリングさせていただきましたが、要約すると以下の内容でした。

次男さん「母親に遺言書を書かせたいんだけど」

勝裕「そうなんですね。どうしてそのように思われたのですか?」

次男さん「兄に財産がいかないようにしたいので」

勝裕「お母さんのお気持ちも同じですか?」

お母さん「・・・・・・」

弟さんがこう思うに至った理由についてはここでは触れませんが、

僕は二つの理由から、サポートをお断りしました。

遺言書は遺言者の意思によって書くものである

一つ目は「遺言書は遺言者の意思によって書くもの」という基本的なところから外れていたからです。

遺言書は

●自身が亡くなった後、財産を誰にどのように受け継いでほしいのか。

●付言事項(どうしてそのように思ったのか&家族へのメッセージ)

を書き記すものです。当たり前ですが、遺言者の意思である必要があります。

その時「これはお母さんの意思ではない」と判断し、お断りしました。

「相続人の中で、誰か1人だけが得をしたい」というご相談も慎重に

二つ目の理由は、僕がサポートすることが逆に家族関係がこじれるお手伝いになると思ったからです。

財産面で誰か1人が得をする、そのためのサポートをしてほしい、というご相談もまれにあります。

その時は、弊社の理念をお伝えし、ご理解を得られなければご依頼をお断りすることもあります。

弊社の社名は「えがお相続サポート」

相続によって家族の絆がより強くなる、そんなサポートがしたいとの想いから付けた社名です。

「将来、子どもたちに揉めてほしくない。その為に今から準備をしておきたい」

「親の死後、ゼロから兄弟で話し合うのは大変そう。親の気持ちを残しておいてほしい」

「これからのことを家族で話し合いたいんだけど、家族だけだとなかなか話せない」

そんな方々の第一次相談窓口でありたいと願っています。

そしてサポートさせていただいた結果

「勝裕さんにサポートしてもらったおかげで、父の想いが分かってよかった」

「勝裕さんに家族会議の進行をしてもらったおかげで、みんなのわだかまりが解けてよかった」

「勝裕さんにサポートしてもらったおかげで家族が笑顔で過ごせるようになった」

そんな役割を担っていけたらいいなと思います。

この記事を書いた人

勝裕彰

富山の相続シーンが、より温かいものになりますよう、
相続コンサルタントとして、えがお相続のサポート役を担っていきます。