「あの時遺言書を書いてて・・・本当によかった」

勝裕 彰
勝裕 彰
初めまして。

合同会社えがお相続サポート代表の 勝裕 彰(かつひろ あきら)です。

70代の子供のいない夫婦からの相談

初めてお会いしたのはちょうど一年前。

ご主人には、もう20年以上連絡を取っていない兄弟姉妹が4人いました。

「僕が死んだ後、妻が相続で困ることのないようにしておきたいんや。遺言書を書いとくといいって聞いたもんやから相談に来たんです」

ご主人の要望は

・40年以上共に暮らした妻に、全ての財産を遺したい

・そしてその手続きを妻がスムーズにできるようにしておきたい

の2点でした。

ご主人が亡くなった時、もし遺言書がなかったとしたら・・・

子供のいない夫婦の場合、ご主人死亡時、既に親が亡くなっていたら、ご主人の兄弟姉妹が相続人になります。

となると、奥様は遠方に住むご主人の4人の兄弟姉妹と「遺産分割協議」をする必要があります。

妻が全てを相続するには、その内容が記載された協議書にご主人の兄弟姉妹の印鑑をもらう必要があるのです。

兄弟姉妹が亡くなっていたら、その子供の印鑑をもらう必要があります。

70代の奥様にとって、精神的にしんどい時間になるのは想像に難くありません。

遺言書があれば

全ての財産を妻に遺すことができます。

兄弟姉妹には遺留分(最低限の割合を請求できる権利)がないので、遺留分侵害額請求の心配もありません。

ご主人、行政書士のサポートを受けて、昨夏、公正証書遺言を書き終えていました。

時は流れ・・・先週、奥様から突然の連絡

「主人が亡くなりました」

その電話は突然でした。

急死ということで僕もとてもショックだったのですが、葬儀に行った際、奥様がおっしゃったのがタイトルの言葉でした。

「あの時、遺言書を書いてて本当によかったです」

悲しい時も、苦しい時も、いつも一緒だった最愛の妻を困らせないための、最大限の思いやりでした。

不謹慎な表現かもしれませんが、ご主人が妻に見せた人生最後のファインプレーでした。

奥様は、ご主人を亡くした悲しみ、そして共に過ごした時間を振り返っての感謝の気持ちに浸ることができそうです。

この記事を書いた人

勝裕彰

富山の相続シーンが、より温かいものになりますよう、
相続コンサルタントとして、えがお相続のサポート役を担っていきます。