別れ際の「ありがとうございました」に込められた意味

勝裕 彰
勝裕 彰
初めまして。

合同会社えがお相続サポート代表の 勝裕 彰(かつひろ あきら)です。

公正証書遺言の証人として

先日、公証役場に行ってきました。

目的は、クライアントさんご自身が亡くなった後、

●財産を誰にどのように相続させたいか

●家族へのお気持ち(付言事項)

を遺言書に記したものを本人、公証人、証人2人で確認すること。

内容に誤りがないかを本人と2人の証人が確認し、それぞれ自署押印をします。

30分ほどで終わりました。

遺言書+付言事項で、遺言書が温かいものになる

現場では、公証人が遺言書の文字を一字一句読みあげてくれます。

付言事項のパートに入るといつも胸が熱くなります。

付言事項には、その人の人生が集約されます。

長さは関係ない。

文章のうまい、ヘタも関係ない。

大切な人に遺す最後のメッセージ。

とても温かい時間が流れていました。

別れ際に深々と敬礼をしていただきました

駐車場まで歩きながらクライアントさんと話をしました。

勝裕「これで一区切り。安心ですね。」

Aさん「これでいつでも死ねる 笑」

勝裕「何を言っとられるんですか。ひとまず安心ということで、これからますます人生楽しんでくださいね」

Aさん「でもほんとにありがとう。お世話になりました」

勝裕「またなんでも聞いてください」

そんな会話を交わし、最後車に乗り込む時もう一度こちらを向いて

「ありがとうございました」

深々と頭を下げられていました。

まとめ

「ありがとうございました」に込められた意味を考えていました。

付言事項に書かれた内容は、もしかしたら、

今まで面と向かっては言えなかったことなのかもしれない。

そして、これからも言えないであろうことなのかもしれない。

ずっと心に閉じ込めていた想いの扉を開くことができた。

僕とのやりとりの中で、その扉を開く鍵を見つけてくれたことに対しての

「ありがとうございました」

なのかな、って思いました。

と同時に

扉の鍵が見つかったことで、もし、今それを大切な人に伝えられたなら

一番素敵なことだなって思います。

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この記事を書いた人

勝裕彰

富山の相続シーンが、より温かいものになりますよう、
相続コンサルタントとして、えがお相続のサポート役を担っていきます。